虫歯治療を行う際は、患者さんの痛みを最小限に抑えるために、さまざまな麻酔処理を施します。
また麻酔後は、効果が切れるまで食事を摂取すべきではありませんが、“麻酔の効果が切れた”と判断できる基準はあるのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。
治療した側の頬の内側を噛む気配がなくなる
麻酔が強く効いている時間帯に食事をしたり口を動かしたりすると、頬の粘膜や舌の側面に歯が当たっていることに気づかず、自分の組織を噛みちぎる可能性が高いため危険です。
これは、口の中の空間認識や、頬の内側の厚みが感覚的に分からなくなっているからです。
逆に口をモグモグと動かしたときに、頬の粘膜が歯と歯の間に挟まるような不穏な感覚が一切なくなれば、口腔内の立体認知感覚が戻っています。
これによって、怪我をするリスクなく安全に咀嚼を行う準備が整ったと言えます。
治療部位周辺のジーンとする痺れや残像感が消える
麻酔が完全に切れる一歩手前の時間帯には、針でチクチクと細かく刺されるような感覚や、じわじわとした不快な熱感など治療エリア全体に広がることがあります。
この不快な痺れの波は、時間の経過とともに徐々にその範囲を狭めていきます。
最終的に口の中や顔のどこを意識してみても、不自然なピリピリ感や突っ張り感、違和感が残っていない状態になれば、神経の薬理作用が完全に終了したサインです。
麻酔薬が体内ですべて分解・吸収され、神経全体が静かで平穏な、本来のニュートラルな状態に戻っています。
歯そのもののうずきや傷口の痛みが自覚できる
麻酔が完全に切れたことを明確に実感できるのが、治療そのものの痛みの出現です。
麻酔による口内全体のぼんやりとした感覚や、鈍い感覚が完全に消え去ると同時に、虫歯を深く削ったことによる歯の神経のうずきなどが、くっきりと自覚できるようになります。
全体を覆っていた膜のような麻痺感が消え、特定の傷口の痛みへと感覚が完全にシフトした場合は、麻酔の効力はすでに一切残っていません。
この段階に達したら、痛みが我慢できなくなる前に、歯科クリニックから処方されている鎮痛剤を適切なタイミングで服用するようにしてください。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・口動かしたときに、頬の粘膜が歯と歯の間に挟まるような不穏な感覚が一切なくなれば、口腔内の立体認知感覚が戻っている
・口内や顔にピリピリ感や突っ張り感、違和感が残っていない状態になれば、神経の薬理作用が完全に終了したサイン
・歯そのものや傷口の痛みやうずきが自覚できる場合、麻酔の効果は切れている
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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