虫歯治療を行う際は、ほぼ確実に麻酔の処置を施します。
よほど軽度な虫歯でなければ、麻酔をしないと治療時の痛みが倍増します。
では、そんな必要不可欠な麻酔について、向いていない方は存在するのでしょうか?
今回は、向いていないと言える方の特徴について解説します。
麻酔薬や添加物にアレルギーがある人
過去に麻酔で蕁麻酔、呼吸困難、血圧低下などのアレルギー症状が出たことのある方は、通常の麻酔液の使用に向いていません。 歯科でもっとも一般的に使われるリドカイン自体へのアレルギーは非常に稀ですが、麻酔液に腐敗防止として含まれる保存剤などの添加物に反応してしまうケースがあります。
またアレルギーではなくても、過去に麻酔後に過呼吸や目眩を起こした経験がある場合は、恐怖心によるショック症状の可能性もあります。
いずれにせよ、事前の問診で必ず歯科医師に伝える必要があります。
状況に応じて、成分の異なる麻酔薬を選んだり、アレルギー検査を行ったりして慎重に対応します。
重度の高血圧や心臓疾患がある人
歯科で使用される多くの局所麻酔液には、エピネフリンという血管収縮薬が含まれています。 これは、麻酔の効果を長持ちさせ、治療中の出血を抑えるために不可欠な成分です。
しかし、アドレナリンには心臓の鼓動を早め、血圧を上昇させる作用があります。
そのため、コントロールされていない重度の高血圧症、心筋梗塞や脳梗塞の既往歴がある方、重い心臓病を患っている方には心不全や不整脈を誘発するリスクがあります。
こうした患者さんに対しては、アドレナリンが含まれていない別の麻酔薬を使用するか、血圧計で体調を厳密にモニタリングしながら治療を行います。
日常的に大量の飲酒をしている人
お酒を毎日たくさん飲む習慣がある方は、歯科麻酔が向いていないというよりも非常に効きにくい体質になっているため、注意が必要です。
体内に注入された麻酔薬は、主に肝臓で代謝・分解されて効果が消えていきます。
日常的にアルコールを多く摂取している方は、肝臓の解毒・分解を司る酵素の働きが人一倍活性化しています。
その結果、せっかく麻酔薬を注入しても、通常より遥かに早いスピードで薬が分解されてしまい、感覚が十分に麻痺しなかったり、治療の途中で麻酔が切れてしまったりします。
治療当日の飲酒はもちろん厳禁ですが、普段の飲酒量が多い場合は、事前に医師へ伝えておくことで麻酔の量を調整してもらえます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・過去に麻酔で蕁麻酔、呼吸困難、血圧低下などのアレルギー症状が出たことのある方は、通常の麻酔液の使用に向いていない
・歯科麻酔は、コントロールされていない重度の高血圧症、心筋梗塞や脳梗塞の既往歴がある方、重い心臓病を患っている方の使用リスクが高い
・お酒を毎日たくさん飲む習慣がある方は歯科麻酔が効きにくくなる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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