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唾液の増加が虫歯予防になるって本当?~主な作用について~

唾液は耳下腺、舌下腺、顎下腺などの唾液腺から分泌されるものであり、正常な方は1日に1~1.5リットルほど分泌されます。

また、唾液の分泌量が増加することで、口腔内の環境が良くなり、虫歯の防止につながります。

ここからは、一体どのような仕組みで、唾液が虫歯を防止してくれるのかについて解説します。

〇pH緩衝作用

唾液にはpH緩衝作用というものがあり、こちらは虫歯の防止につながる作用の1つです。

pHとは、水素イオン濃度の略称であり、文字通り溶液中の水素イオンの濃度を指しています。

pH7を中性とし、それより値が小さければ酸性、大きければアルカリ性になります。

また、口腔内はもともと中性に保たれていますが、食事を摂ったり飲み物を飲んだりすることにより、酸性に傾きます。

つまり、pH値が低くなるということです。

このような状態になると、歯の表面からリンやカルシウムが溶け出し、虫歯につながりやすくなりますが、唾液にはpH緩衝作用があるため、酸性に傾いた口腔内を中性に戻してくれます。

〇再石灰化作用

唾液の再石灰化作用も、虫歯予防につながるメカニズムの1つです。

先ほども触れましたが、口腔内が酸性に傾くことにより、歯の表面からリンやカルシウムといった成分が溶け出します。

こちらは脱灰と呼ばれるものであり、虫歯の初期段階に当たりますが、まだ再石灰化によって修復が見込める段階でもあります。

再石灰化は、脱灰によって溶けだしたリンやカルシウムが再び歯に取り込まれ、修復されることをいい、唾液の量が多ければ多いほど、再石灰化は活発に行われるため、虫歯につながりにくくなります。

〇自浄作用、抗菌作用

自浄作用や抗菌作用も、唾液における虫歯防止作用の1つです。

虫歯菌は、口腔内に残っている食べカスに集まってプラークを形成し、そこから一気に増殖していきます。

このとき、唾液の分泌量が多ければ、自浄作用によってブラッシングで取り切れなかった食べカスや歯垢を洗い流してくれます。

まあ、唾液には、リゾチームやペルオキシダーゼといった物質が含まれていて、これらは虫歯菌に対する抗菌作用を発揮し、外部からの侵入や増殖を防止してくれる働きがあります。

〇この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・唾液は唾液腺から分泌されるものであり、通常は1日に1~1.5リットルほど分泌される

・唾液には酸性に傾いた口腔内を中性に戻し、虫歯を防いでくれる

・唾液の量が多ければ多いほど、再石灰化は活発に行われるため、虫歯につながりにくい

・唾液には食べカスやプラークの自浄作用、虫歯菌に対する抗菌作用もある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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