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【新潟の歯医者】根管治療で使用されるEMRについて

虫歯が悪化したときなどに行われる根管治療では、さまざまな道具が用いられます。

その一つが、今回紹介するEMRと呼ばれるものです。

こちらは軽度な虫歯の治療などでは、基本的に使用しない機器です。

ここからは、根管治療で使用されるEMRの概要やメリットなどについて解説します。

〇EMRの概要

EMRは、電気的根管長測定器とも呼ばれる医療機器です。

英名のElectric Measuring of Root canal lengthを略してこう呼ばれています。

根管治療を受けたことがある方は、治療中にピピピという音を聞いているかと思います。

こちらは、EMRを使用して歯の根の長さを測っている音です。

EMRの歴史は古く、製作の研究が開始されたのは1955年にまでさかのぼります。

それまで歯根の長さは、医師の勘やレントゲンだけで測定されていました。

その後EMRが販売されてからは、誰もが同じように測定できるようになっています。

ちなみにEMRは東京医科歯科大学の教授らが研究し、開発しています。

つまり日本生まれの医療機器だということです。

〇根管治療でEMRを使用するメリット

根管治療でEMRを使用することにより、確実に根管内を洗浄できます。

根管治療において回避したいことの一つに、神経や感染部位の取り残しが挙げられます。

レントゲンなどでおおよその長さは計測できますが、こちらは正確ではありません。

一方EMRで長さを正確に測ることで、取り残しや虫歯の再発を防止できます。

またEMRには、患者さんの負担を軽減させるというメリットもあります。

過度に根管内を触りすぎると、痛みを感じることがあります。

さらに歯質を突き抜けてしまうリスクも高まります。

そんなときにEMRを使用すれば、少ない痛みで効率的に治療できます。

〇EMRにおけるエラーについて

EMRは歯根の長さを正確に測定してくれる優れものです。

しかし、状況によってはエラーが出ることもあります。

このような場合に備えて、歯科クリニックではあらかじめ対策を取っています。

具体的には実際に器具を入れた状態でレントゲン撮影を行います。

これにより、器具の到達点にエラーがないかを視覚的に確認しています。

また根に詰める充填剤を入れて撮影することも、段階ごとの確認のために行われます。

つまり一つ一つ確認し、エラーをなくす作業を行っているということです。

〇この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・EMRは電気的根管長測定器とも呼ばれる医療機器

・EMRは東京医科歯科大学の教授らが研究、開発した日本生まれの医療機器

・EMRの使用は根管洗浄の正確性アップ、患者さんの負担軽減につながる

・歯科クリニックではEMRのエラーに備えてあらかじめ対策が取られている

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

新潟市西区周辺や「新潟大学前駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、新潟西歯科クリニックへお問い合わせ下さい!

スタッフ一同、心よりお待ちしております。